「ニーニル…私の後を付けてたの?」 今度はニーニルを睨む。 「ご命令でしたので…」 申し訳ない顔すらしないニーニルに腹が立つ。 子供の頃から私の行動がおかしいと、お父様はニーニルを使って私の後を付けさせる。 ニーニルは追跡の達人だから、私は気配を感じ取ることが出来ない。 「最っ低!!」 私はお父様とニーニルを交互に睨む。 今の私にはそれしか出来ない。 「最低なのはお前だ!!」