夕日は完全に海に溶けた。


俺らは『また明日』と手を振り笑顔で別れる。


ソフィアが海に消えて行くのを見届けてから、俺は家に帰った。


・・・また明日。


その言葉とソフィアの笑顔を思い出して自然と笑顔になる。


いや、ニヤけている。


ポケットに両手を突っ込み、見えてきた家に軽く飛び跳ねながら向かう。


「あっ」


忘れてた。


ソフィアのイヤリング。