何が不安なのか、マーメイドは眉をひそめた。 「俺は...」 迷った。 一目惚れだと言っていいのか。 ごまかしたとして、次があるのか。 「俺は君に一目惚れしたんだ」 言ってしまった! 「私に?」 「あの日、海に落ちる瞬間に」 マーメイドは安心したように微笑んだ。