「…って“知っています”ってどういうこと!?」 毎日探している間、姿は見ていない。 「私…毎日ここに居たんです」 目を泳がせながらマーメイドは言葉を続ける。 「貴方を…見ていたんです」 俺の期待通りの言葉に驚いた。 でもそれ以上に嬉しかった。 「本当…に?」 「…はい」 頷いたマーメイドの頬は更に赤く染まっていた。