2010年12月24日―――――――――

俺が、来るはずだった過去。




何故か間違えて、着くはずだった日の
前日に着いてしまった。

まぁ いっかと呟いて、
ターゲットを見つけた。

今回のターゲット。

西脇茜。

今は、港第三中学校に通っている15歳。

来年の4月からは、第一志望の
私立時和多大学付属時和多高等学校に
入学する。

大好きな栗田圭と同じ高校に進学
出来るも、お互い奥手のせいもあって…

その続きは、今から俺が変える。

だから…

胸の奥にしまっておこう。


そう決めてたが、俺が間違えて
前日に着いてしまった事もあって、
今から約5年後の、あの事件を
見せてしまった。

茜は死にそうな顔で
その場に座り込んでいた。

そりゃそうだもんな。

まさか、自分が死ぬ場面を見るとはね。



そんな過去から、俺の"今"に戻った。

規約書を沖田さんに提出した。

「…頼んだよ、堺くん」

沖田さんはそう言って、俺に全てを託した。

「はい…絶対に、変えてみせます」

そうさ…俺が変えてやる。

俺が茜の運命を…変えてやる。


そう誓って、また2010年に旅立った。