急に繁華街の方から強い風が吹いてきた。

そして、一面真っ白に…



『……誓いますか?』

『はい、誓います』

あたしはゆっくりと目を開ける。

(ここ…どこ???)

ぼやけた視界。

まるで夢の中にいる感覚。

(ここは…教会?)

どうやらどこかの教会のようで、
結婚式の途中らしい。

『西脇茜、貴女は栗田圭と
 どんな時も共にいると、
 誓いますか?』

(えっ……???)

『はい、誓います』

(え? え??)

なんと、あたしと栗田くんが…
結婚式を挙げている!!!?

(ど、どういうこと??!)

『では、誓いのキスを』

(え~!!!!!!? 
 ちょっと待って???!??!?)

何が何だかわからない。

何年後かのあたしと、栗田くんが
キスをしようとする。

(まままま待って!!!!!!!!!)

その時…


ドンッ―――――――――!!!!!!!!!!!  


教会に響いた銃音。

(ぇ……)

あたしが見る中、
今、栗田くんと結ばれようとしていた
花嫁姿のあたしが…
栗田君の腕から滑り落ちる。

ガタンッ――――――

『茜…????!』

栗田くんの顔が真っ青になる。

『茜?!?!?! あかっ…
 茜ーーーーー!!!!!!!!!!!』