「…何もないだろう?」 突然、声がした。 見ると、真っ白な服を身につけたひと。 それはとても穏やかな表情をしていて、ふんわり微笑んだ。 「なんで何もないの」 尋ねると、そのひとは少しも表情を崩さずに言った。 「ここは天国への扉。君は死んだ。だから今から天国に行く」