Sweet*Lover…


天宮くんは立っているのも辛いようで、あたしを家の中に入れてくれた。


そのまま廊下を歩き、入ったのは天宮くんの部屋らしき部屋。


白と黒で統一されたすっきりとした部屋は、天宮くんの香水とタバコの香りがほのかにする。


天宮くんは、ぐったりとベッドに腰をおろした。



「えっと、これ、先生に頼まれて…」



とりあえずあたしは、プリントを天宮くんに渡す。



「さんきゅ」



だるそうに返事をする天宮くん。


やっぱり、風邪…あたしのせいだよね…。



「…ごめんなさい」



タバコを吸おうとライターを手に持った天宮くんは、驚いたようにあたしを見つめた。