「あーちゃん、ご飯できてるよー?」


懐かしいお母さんの声が聞こえた。


八冊に詰め込んだ浅い人生の深みは、まだ分からない。



プリクラノートを閉じた。

ハイソックスの足――ストッキングが似合う足になった私は階段を駆け降りた。



〓プリクラ童話
〓おわり