プリクラ童話


八冊。
プリクラを貼る台紙が重要だった。

写真入れが定番だったり、ノートが流行ったり、分厚い日記帳が主流になったり、――時の流れに合わせた大小様々な八冊。


高校生のプリクラノートはガラリと色を変えた。

映画のチケットやデートの切符、買ったCDの帯、コラージュ写真、プリクラ以外にも一ページに詰め込んでいた。

落書きもペンやシールやイラストを駆使して、オシャレに仕上がっていた。


濃すぎるメイク、明る過ぎるヘアカラー、変に頑張っている幸せそうな私が居た。