一気に泣きたくなった。
もちろん自壊という単語の使い方を誤っている自信はある。
ただ私は――例えば四方八方を高い壁で塞がれたとして、
よじ登ったら出られるだろうし叫んだら誰か救助してくれるだろう状況だったとして、
それでも自分自身は全く助かろうとする気がない証拠に、ぼんやりと壁を見渡しているような心境になっていたのだ。
八冊は、多分六年少しの人生の縮図。
残業が続いたせいかクマがとれなくなった私にも、当然のことながら女子高生の時代があった。
三年間、女子高生という肩書を与えられていた――
十六、十七、十八のこと。



