「な?呼べよ。花梨……」



悔しい……


悔しい……けど……


「………ひか…る」



こいつの瞳には逆らえない……



「ふっ…。合格」



――ドキッ



優しく頭を撫でながら、ふんわりとした笑顔であたしを見つめる



な、なによ…これ………




なんでこんな俺様にドキッとなんか、しないといけないのよ……



でも……


温かい手が……



優しい瞳が……



凄く心地いい……



「…花梨……」



優しい声が、あたしの名前を囁く…



「……って、なによ!この体制っ!?」



いつの間にかあたしの両肩に手を置いて、輝と真っ正面に向かい合っている体



「ちょ…ちょっと!手、退けてよ!!」



何とかして、手を退かそうと試みる



「花梨………」


「っ…///」



でもそんな動作さえ、阻止してしまうような瞳