王子様はご主人様!?



〜蒼依Side〜


――ピンポ―ン


「やっと来たか。意外に時間が…「よっ♪」


――バンッ



「おっ!おいっ!閉めるなよ!」



俺の顔を見たと同時に閉められたドア


「だから言ったでしょ。蒼依くんが先に出ちゃダメだって。……お兄ちゃん、あたし。開けて」



冷たくそう言い放ち、ドアに向かって話す綾香ちゃん


な、なんだよ―…綾香ちゃんまでそんな冷たく言わなくたって。


さっきは『ありがとっ!』って極上の笑顔を俺に向けてきたくせに!!



それにしても、可愛いかったな〜〜


「おいっ、そこの変態」


へ、変態!?


「ドアの前でニヤニヤしてるくらいなら、さっさと中に入れ」



何なんだよ。兄妹して、俺に酷くねぇ!?