些細な抵抗。


「綾香ちゃん?」


「………」



絶対に振り返ったりなんかしないんだからっ!


「綾香ちゃん……」


振り返ったりなんか……



「綾香。」



「っ……」


卑怯なのは蒼依くんじゃない。


そんな甘い声で“綾香”なんて呼ぶんだから……



「綾香……」



ゆっくりと後ろを振り替える


「好きだよ。」



この優しい笑顔……


優しい瞳……



それはあたしが求めてモノだった。





ずっと憧れていた……


誰かに一番に思ってもらうこと……


誰かの一番になることを……



「蒼依くん!」


「ん?」


「ありがとっ!!」



「っ///」



蒼依くんがあたしの一番大切な人になるのは……もう少し後のお話♪



〜*end*〜