「彰…ちゃん……」
「とにかく今は家に帰ろう…。」
あたしの体を離して、そっとあたしのはだけたブラウスの上に彰ちゃんの上着をかけてくれた
そして右手を強く握りしめる彰ちゃん
「どうして…彰ちゃんはここに……?」
まだおぼつかな足取りのあたしに合わせて、ゆっくり歩く彰ちゃんにそう聞いた
「久しぶりに彗さんと沙羅さんに会いに行こうかと思って……」
「そっ…か……」
昔から家が近かったから彰ちゃんとは家族ぐるみの付き合い
でも小学2年生の時に彰ちゃんはアメリカに引っ越していってしまった。
それからは一切連絡をしてなくて、今に至る……
「にしても、花梨は大きくなったよな……」
「なによ。当たり前でしょ。」
もうお互い高校生なんだから。
「うん。凄く綺麗になった……」
「えっ…」
ドキッと跳ねた胸



