「やってるよ。…何でか今年も選ばれちゃったし……」
本当に人前に出るとか苦手なのに。
しかも輝があんなこと言っちゃうし。
「でもあの学園祭での告白にはビックリしたわよね〜〜」
「ぶっ!!」
「花梨!?」
お母さんのセリフに驚いて、口の中の物を吐き出しそうになったあたし
「な、なんで知ってるの!?」
あたしも輝もまだそんな話し、してないよ!?
「……え?何を?」
「だから輝が告白タイム交際宣言したことよっ!」
「……?」
お母さんはあたしを不思議そうに見て、首を傾げた
「花梨。何を勘違いしてるのかわからないけど、あたしが言ったのは彗があたしたちが付き合ってることを話してくれた時のことよ?」
「……………え?」
そ…それって……
「まさかあんな大勢の前でだとは思わなかったけど。」
「今としてはいい思いでだろ?」
「調子にのるなっ!」
目の前で繰り広げられるじゃれあいも目に入らないくらい、頭がパニックになっていた
じゃ…じゃあ……あたしが言ったのって……
「でもそっか、輝くんも俺と同じことしたんだ。」
そう言ってニヤリと笑うお父さん
っっ///墓穴ほった!///
チラッと輝を見ると、珍しく目を見開いて焦った顔をしている



