「あっ、うん。」


それに対して宮澤は小さくうなずいた



――ガラッ


「2年A組の井之上と宮澤です。担任の加我先生に用事があって来ました。」


「おお―っ。来たか。入れ入れ。」



「失礼します。」


気ダルそうに言った加賀にイラッと気ながら、頭を下げて中に入った



「わざわざ放課後に呼んで悪かったな。」


そんなことわかってんなら、早く終わらせろよ。


とは言えず……


「いいえ。構いませんよ。」


満面の笑みを見せた



「で、先生。何の用なんですか?」



そんな俺に対して、用件を早く聞き出そうとする宮澤


こいつのこんなところは嫌いじゃない。


素で誰にでも接する、そんなとこ。



でも、俺を王子様として、見る奴は全般的に嫌いだけど…



「本当にこいつで大丈夫なんだろうか…?」



はぁ―…と加賀が頭を抱えながら、宮澤を見る



「何ですか。人の顔見てその反応…」



「まぁ―…仕方ないか。会長が決めたことだし。」



会長が決めたこと…?