王子様はご主人様!?



「花梨。」


「ひゃいっ!」



「……は?」



や、ヤバッ……



ついついあのこと考えてて、噛んじゃった……



2人っきりの生徒会室が、今日はいつも以上に緊張する



「な、なに?」



とにかく冷静に…



「それ落ちた…」



「あっ、はい。」



足元に転がっているシャーペン


それを拾い上げ、渡した



「サンキュ。……で」



「……で?」



じっとあたしを見る瞳



「何を隠してる。」




――ドキィ!!



「な、なにが?」


「声裏返ってんぞ。何を隠してんだよ。」



「っ、別に何も……」



うぅ〜なんでバレんのよ…


輝の目が見れずに、視線を反らした




――グイッ


「きゃっ!!」



腰に腕を回されて、抱き寄せられた体