2階にあがってから
母にそのことを告げると
相手にされなかった。


「じーちゃんは、白い着物きたでしょ」

といっても

正月だからね・・・と。


2歳半では伝えられないか。


が、実際火事になった。



「K子ちゃん、火事よ。起きなさい。おいで。」


裏口からお隣へ逃げた。


母は寒いからと
私を隣にあずけ毛布をとりにもどった。


大人になっておばーちゃんから

母が何度も警察に事情聴取のために呼び出されたと聞かされた。



火災は漏電と処理されている。


火元は、じーちゃんの部屋。


大人になってからも
この日に何度かもどる。


いつも廊下で
母が雨戸をしめているところから・・・。