頭の上の

内障子が音をたてた。


バタバタバタ・・・・

上から下へ

下から上へと



何かが障子づたいに

暴れている。


うるさ~い!!


隣の洋室との間の

引き戸はあいていて


主人は爆睡

気がつかずいびきをかいている。



あっちもとっちも

うつさ~い!!笑っ

足元を見ると

今度は 


手首から先の手がひとつ


宙をふわふわ浮いていた




白く

闇に輝きながら・・・。



障子も

この手か・・・