こんなぐたぐたな欠陥品が
一人の人に、
偶然出会って変わった。
本当に偶然。


なんとなく親友と
ホスト行こうかって話になって、
焼肉食べてて、
たまたま空いてる確認がとれた店のホスト。

迎えにきてくれたホスト。
それが最初の出会い。









アタシには7年も付き合った彼氏がいた。
別れたいのになかなか別れられない。
別れ話は流される。
なぁなぁな関係を何年も、ほとんど遠距離で。

放任主義。
噛み合わない。
楽しくない。
当たり前。
そんな関係。

毎月3万もらってたから別れづらかったのもある。
そう、アタシは最低人間。

別れを切り出しても受け入れられないならば
相手から切り出してもらうしかないじゃない?

だから待った。
その間にしばらくニートしてたアタシも、また働きはじめた。
夜復帰。
って言ってもスナックなんだけどね。
ホストに使うお金には、全然足りない。

そしてひたすら待った。


でも別れとは呆気ない。
ホストに会いたい
って電話で話してたら、聞いてて別れることになる、なんていう、そんな別れ方。

ホストに行くのはいい。
お前ははまらないから。

そう。
アタシはホストなんかにはまらない。
東京のホストにもはまったことは一度もない。
はまらない…はずだった。
でも、会いたいと思ってしまった。
エースになりたいと思ってしまった。
アホらしい。
ただひたすらただただ頑張るNo.2のホストを、No.1にしてあげたいと思っただけ。
願っただけ…。
アタシの稼ぎじゃ無理なのにね…。
でも、本気で想った。




アタシは彼のためにも早く別れたかったから、すぐ同意した。

お金がないから結婚できないって言ったんだから、毎月アタシにくれてた3万貯金すればいい…
そしてアタシは最低だったと思ってくれたらいい。
彼の7年間も、お金も、何も返せないから。

ありがとう、こんなわがままで自己中なアタシに付き合ってくれて。

愛してくれてありがとう。