親友に決意表明の電話した。
止められたけど、アタシの意志は変わらない。




でも
いきなり壁にぶち当たった。
入れ墨が邪魔をする。
アタシの守り神なのに…。



仙台はデリヘルメインで、入れ墨は嫌われる傾向にあるらしい。
だから雇ってもらえない…。



アタシは信に電話した…。





アタシ働く場所がない…。

何で?

入れ墨がっつり入ってるから。

あぁ、七分だっけ?八分?

まぁ、ちょいちょい。

諦めるなよ!
俺の知り合いに当たってみるよ。

諦めてないよ!
ただ落ち込んだだけ…励まして…。

大丈夫。

でもキャバじゃ勝てないよ?
ソープに知り合いいないの?

…いるよ。

お願い…。

大丈夫、俺が全面協力するから。

うん…。
何だってやるから。
絶対No.1にするから!



もう泣きそうだった。
なんだっていい。
アタシという、キャバではNo.張ってた人間が否定された気がした。







大体の仙台のホストのエースは、大概風俗嬢だ。
結局アタシは内緒で風俗嬢になるつもりだったけど、言わざるを得なかった。


アタシの職探しの道は険しい。
東京や大阪なら、入れ墨入った風俗嬢なんてざらにいたのに…。
仙台は違うみたい。

じゃあ仙台で働く意味は…。
もう担当に頼るしかなかった。
不甲斐ない自分が、悔しかった。

一刻も早く見つけて、バリバリ働いて、バースデーまでに50万貯めなきゃないのに…。


心が折れそうになった。
悲しくなった。
苦しくなった。

守り神の入れ墨が、アタシの邪魔をする。


アタシ別にコワイ人じゃないよ。
ただ趣味。
入れ墨はアート。

それだけなのに。



お願い、アタシを働かせて。

入れ墨好きな人も絶対いるのに、仙台はアタシを受け入れてくれないのか…。


助けて…。