「ああ…あなたが速水純さん。

今日見ていたところ、かなり運動神経が良いみたいですね。」


「見てた…って!!まさか…!!」


「あ、今日の事件はあなた方、GQの能力を観察するために起こされたものです。


…K様の手によって、ね。」


「でも、私達の名前まではわからないはずじゃあ…」

私がそう言うと、シュンさんは二、三歩遠ざかって


「K様の能力は、素晴らしいものでして…」


とだけ、笑みを浮かべながら言った。


「…そのK様の能力は一体…」


「お教えできません。

いつか、あなた方と真っ向から戦う日がきます。

その時に、自分の目でお確かめください…」


シュンさんはそう言うとお辞儀をしてから…


「……え…」


再び消えた―――。