「純ちゃん、仕事どうだった?」

小声で、周りの人に聞こえないよう聞いてくる。


私は手で小さく丸を作った。

それを見たことはは安心したらしく、微笑んだ。


点呼が終わってから、私はことはを部屋に招いて、机の上に置かれていた先程の残りの、ことは特製クッキーを頬張りながら今日の話をした。



「………で、何とか雨の涙は取り返せました!!」


「おぉ〜!!

やっぱりいつ聞いても純ちゃん達の連携プレーはスカッとするね!!」


「そう?」


「でも何で今日は帰りがギリギリだったの?」


「あ〜警視総監にさ、BDっていうGQとは真逆の組織について教わって…」


「……け、警視総監!?」

ことはは目を丸くした。