「そうなんだよ!!」

警視総監は机をバンッと叩いて立ち上がった。


「私も不思議に思っていた。しかし以前誰かがBDに所属する犯人に聞いてみたんだよ。


“よくそんなんでKについていこうと思えるな。何故だ?”

そう聞いたら犯人は…

“K様のおっしゃることは絶対だ。絶対なんだ”

と言ったそうだ。」


「絶対…?反抗できないってこと?」


「それはわからない。

…おっと遅くなってしまったな。

寮の門限は大丈夫かい?」

横にある高級そうな柱時計を見ると…


「うわっ!!こんな時間!?皆、早くしないと寮長に五時間説教される!!」


「それは女子寮だけだろ!!男子寮で遅刻したら一週間トイレ掃除なんだからな!!」

私達は慌てて部屋を出ようとした。

すると…

「しょうがない…。君、GQをパトカーで学校付近まで送ってやってくれ。」

警視総監がドアの近くにいた刑事さんに指示を出した。