しかも背中に当てられているのは恐らく…銃口
「やっぱり…生きてたのね。」
「おかげさまで。」
「口調も戻っているのね。
激情した時だけ?あの乱暴な口調は。」
「背中に何が当てられているか、わからないわけではないでしょう?
口が減りませんね。」
シュンはグッと更に強く銃口を背中に押しつけた。
「…物騒な物持ってるのね。」
「こんなもの、どこでも手に入る。」
信号が青に変わった。
「歩いてくれません?周りに怪しまれますから。」
「……」
私はゆっくり歩き出した。
「そのまま脇の公園に。」
公園には、幸い人影が無かった。
それに木が生い茂っているので、歩道からは中があまり見えなくなっている。
「ここならいいですかね。」
シュンは私を突き放した。
正面を向くと、すでに銃口が向けられている。



