「本人の自白は?」
「今は眠っているから話が聞けない。
それにいくら本人が自白しても、それだけじゃあ逮捕できないんだ。何か証拠がなくては…」
「…ニキ!
それにエンティにカーサはKの顔を覚えてないの?」
「彼らとKをつないでたのはシュンだそうだ。
つまり、Kの顔を知る者はシュンだけ…」
総監はため息をついた。
「じゃあどうするんですか…?」
私が聞くと、総監は思いも寄らない返事をした。
「そこで、だ。
彼女が目覚め次第…GQに入れようかと思っている。」
「ことはを!?」
「でもじじい。犯罪者は警察に入れないだろうが。」
「でも彼女が犯罪者だという証拠は無いんだ。
そこを逆手にとろうかと思ってね。」
総監はニヤリと笑った。



