「な‼」
私は目を丸くする。
「あれ…この子って…」
心が私の顔を見た。
「由音‼何でこのリストに…」
「あ、やっぱり由音ちゃんか。」
何だ何だ?と言っている弥生と瑠都に心がリストを差し出した。
「…純の妹さんだよね?病院で会った。」
「へえ…速水の。」
「総監‼何で由音がこのリストに載っているんですか‼何かの手違いじゃあ…」
総監はムッとして
「失礼な‼このリストはADTのメンバーが能力を駆使して作成したんだ。
手違いなどありえない。」
「そ、そうですか?でも私…由音に能力があるなんて聞いてなくて…」
「あれ?由音ちゃんの能力の欄…『不明』になってるよ?」
弥生がほら、と見せてくれた。
確かに『不明』となっている。



