「今のところそんな気はないけど…。シュンをつかまえたらやる気が無くなっちゃうかもねって話よ。」
「そんなぁ…」
「まあまあ。GQを辞めても、君達が希望すれば警察で働くことができるぞ。
先代のGQ達の大部分は今も現役だ。いつも傍にいる刑事も元はGQだったんだ。」
総監は笑いながらそう言った。
「へえ…あの人が。」
「彼はADTという機関に所属している。君らの先輩もな。」
「ADT…」
「まあ、この話はそのくらいにして…」
総監は引き出しから名簿を取り出し、私達の前に差し出した。
「これは…?」
「君達の後任候補のリストだ。目を通してくれ。
その子達の中から絞り込み、選ばれた子には君達と同じ学校に通ってもらう。」
「へえ…結構面白い子達が居ますね。」
心がパラパラとめくっていく。
私はそれを横から覗き込んでいた。



