「GQの諸君にはこれから警視庁に来てもらう。いいな?」
「はいっ」
私達も、生徒が全員体育館を出る姿を見届けてから外に向かった。
「純、スピーチ良かったわよ。
まさか純があんなこと思ってたなんて。」
「いやあ、この学校離れたくなかったんだよね。学食のメニュー完全制覇してないし。」
「………まさかそれが本音?」
「え?うん。」
「…感動した私がバカだったのかしら。」
心は深いため息をついた。
「え、何でよ‼感動してよ‼」
「いや、もう、ホントに…」
「それに…
ことはが次に学校来た時、私は居てあげたいの。おかえりって言ってあげるんだ…」
「そっか…」
心の口元に、うっすら笑みが浮かんだ。
「おーい心君、純君‼早く車に乗りたまえ‼」
「はあ…総監がうるさいから行きますか。」
「そうだね…」
私達は総監の元に行き、車に乗り込んだ。



