「純!目覚めた?」
「うん。私…何で倒れたんだろう…」
私は寝ていた身を起こす。
「…最初は屋上から落ちてもいいよとか言っちゃった私達のせいかと思ったんだけど…」
「けど?」
「体力の限界以上に動いたからだってさ。
ほら、純って体力の量が異常じゃない?日頃から体力の限界に到達…ってことがないから、自分が疲れているのも分からなかったんでしょ。」
「そ、そんな理由?」
「ま、純らしい理由だよ。」
心は哀れみの目で私を見た。
「なんでそんな目で見るのー‼」
私がそう叫ぶと同時に、部屋の扉がノックされた。
「はい‼」
「純君、私だ。いいかな?」
「あ、総監。どうぞ‼」
「失礼するよ。」
そう言って入ってきた総監の手にはフルーツがたくさん入ったバスケットが。
「お見舞いだ。具合はどうかね?」
差し出されたバスケットを受け取りながら
「ありがとうございます‼さっき目が覚めて…でも大丈夫です‼」
笑顔で返事をした。