「何で…何で‼」
大声を出すと頭がぼうっとした。
《なに…これ…》
体が左右に揺れる。
《ダメだ…立っていられない…》
私はバランスを崩し、地面に倒れる。
「純君‼」
「純‼」
「速水‼」
皆が私の元に駆け寄ってくる。
《あれ…皆どうやって降りたの…?》
ビルの下に目を向けると街路樹が屋上に届くくらいに伸びている。
恐らく、月の光を利用して、弥生が『光合』で成長させたものだ。
それをつたって降りたんだろう。
《なんで…自分達だけ安全に降りてきてんの…》
そう言おうかと思ったが口が動かない。
目の前の視界がぼやけてくる。
皆の顔が良く見えない。
《ああ…ダメだ…》
私の瞼は重たくなり、ついには閉じてしまった。



