「純!!」
「……痛く…ない。」
カシャン
ことはは拳銃を落とし、床に座り込んだ。
「やっぱり…撃てないよ…だって親友だもん…」
ことはは大粒の涙を流している。
「だって…私が…!!」
パァン!!
「はぁ…がっかりですよ、K様」
「な…ことはぁ!!
シュン!!あんた何を…!!」
「余計な感情を抱くようなら…
近づかなければよかったんだよ。」
ことはの腹部は赤く染まっている。
「…あ…」
ことはは床に倒れた。
「ことはぁ!!」
まだ言霊の力が解けていないから、駆け寄ることができない。
「まったく…興ざめだ。」
シュンそう言い残して、どこかに行ってしまった。
「はぁ…はぁ…動けるようになる…」
ことはは弱々しく指を鳴らして私達を動けるようにした。



