特別機関『GQ』!!

「その時決めたの。お父さん達の仇を討とうって…」


「K様…」


「そのために、シュン達のような能力者を集めた。私の能力を使って…」

ことはは私達の間を通り、後ろに行った。

でも体が動かないから、足音でしか居場所を把握できない。


「ことは…ことはの能力って…何?」


「気になる?」

足音がぴたりと聞こえなくなった。


「私の能力はね…言霊を操る力。」


ことはは再び前に現れて、机に寄りかかる。

「言霊って知ってる?

言葉にも魂が宿っててね、何気なく言った一言が現実に影響を及ぼしたりするの。

例えば、雨が降るって言って、私が指をならせば…」


そう言いながらことはは実演した。


パチンと指がなった途端に、雲行きが怪しくなり、激しい雨が降り出す。


「こんなふうに、ね?晴れる。」

再び指を鳴らすと、さっきの雨が嘘のように、晴天が広がった。