特別機関『GQ』!!

「覚えてないの…?数年前の、事件を‼

犯人が護送中に逃げ出し、一般男性を人質にして、その人は殺された…」


「もしかして…‼でも、あの人には奥さんと男の子の子供しかいなかったはず…女の子なんて…」


「あの頃は髪が極端に短かったんだよ…

私はその一般男性の一人娘…」


「ことはが…」


「純ちゃん達じゃなかったよね、あの頃のGQは。でもね、そんなのどうでもいい。私はGQという組織を潰すためにここまで来たの…

お父さんを殺して、お母さんを殺したあなた達を、私は絶対に許さない‼」


ことはは目に涙を浮かべていた。今にも溢れだしそうだ。


「お母さんは、私の学費のために必死に働いてくれた…

でも私が中三の時に過労で倒れて、そのまま…。

何でお母さんは死ななきゃならなかったの?私のせいなのかな?って悩んでた。


そんな時学園で純ちゃん達を見つけた時はびっくりしたよ?昔、GQの後ろにいた子たちが勢ぞろいなんだもんね。」


ことはは涙をこらえながら、無理に口元に笑みを作っている。