「よくも…今度は私が…」

しかしシュンはよろけ、床に倒れた。


「な、何で…」


「ねえシュン、知ってる?

顎の骨に強い衝撃が与えられると…それと連動して、脳も揺れるの。

つまりは脳震盪を起こす。」


「さっきの…」


「だから顎を思い切り殴らせてもらった。

今あなたは脳震盪を起こしてるのよ。」

シュンの目がどんどん閉じていく。


「私達がKを倒して、ことはを奪還するまで…

寝ててもらうわ。」


「ふざけ…るな…K様は…負け…」

シュンの目が完全に閉じた。


「負けるのよ。BDはGQにね。」


私は瑠都のベルトを拾い、皆の元に戻る。


「はい、瑠都。ありがとう。」


「おう。」


「じゃあ行こうか…Kの所に。」


私達は本棚に隠されていたもう一つの扉を見つけ、その奥へと進んでいった。

扉の位置は、シュンが心の中でつぶやいてたそうだ。


奥には階段があった。

《ことは…無事でいて…》


それらをひたすら駆けあがっていく。