「あなたの瞬間移動の能力は、床に足をつけていないと発動しない。そうでしょ?」


「………」


「当たりみたいね。」

私はぐっとベルトを引っ張り、シュンを下にする。


「派手に落ちてもらいましょうか。」


「ふ…ざけるなあ‼お前なんかに私が…‼」


「私ごときにあなたはやられるのよ。」

私はシュンの上に乗り、


「や、やめろぉ‼」

思い切り体重をかけた。


どぉぉぉぉぉぉぉぉん‼


着地し、シュンの元に行く。

「う…」


「丈夫ね。

ねえシュン、知ってる?」

私はシュンを起こして、顎の骨を横に殴った。


シュンは倒れこむが、床に足をつけていたのか、ベルトの拘束から逃れる。


「はあ…はあ…」


「あー…抜けちゃった。」