特別機関『GQ』!!

しばらくすると、『R』と書かれたプレートが見えた。


ドアの近くに寄り、犯人に気づかれないようにする。

突然、屋上から

「うわぁぁぁ!!や、やめろ!!」

犯人らしき人物の悲痛の声が…


『速水』

無線に連絡が入る。瑠都だ。


『鳥たちがやってくれたみたいだぞ。』


「ああ、だからあんな悲痛な叫びが……」

納得していると犯人が屋上から出てきて、逃げようとした。


「なっ、逃がすか!!」

私は手すりに足を乗せ、滑りながら追いかける。


犯人を抜かし、目の前に立つ。

「うわ…!!」


「返してもらいましょうか?“雨の涙”を」


「う、うるせぇ!!」

犯人は小型のナイフを取り出した。