特別機関『GQ』!!

「今のが…K」


「遊びはここまでです。K様がお待ちなのでさっさとやらせてもらいますね。」

シュンはにっこり笑って姿を消した。


背中に鈍い痛みが走る。

「がっ…」


私は倒れそうになるのをこらえ、回し蹴りをしたが、よけられてしまう。



「なかなかしぶとい…」


「それは褒め言葉かな?」

私は苦笑いを浮かべる。背中の痛みはなかなか引いてくれなかった。


「その判断はご自分で」

背後からシュンの声がした。私はすぐさま飛び上がり、きれいに円を描いて着地する。


「それで逃れたつもりですか?」


「な…」

次の瞬間、私は壁に体をぶつけていた。


《なんて蹴り…強いパワー…。このままここにいたらまずい…》

私は壁を足で蹴り、シュンの頭上を越える。