特別機関『GQ』!!

「そのセリフ、そのままお返しするわ。」

私がにっこり笑うと

「ちっ…重りを外したから攻撃のスピードも速まりましたね…」


「重さは軽くなったけどね。スピードでカバーできてるみたいだからいっか。」


「何を…」


『何をしてる?』

突然どこからか、老人の声がした。


あたりを見回すと、一つのスピーカーが目に入った。


「K様‼」


『シュン…何をしている?時間がかかりすぎじゃないか?』


シュンはスピーカーの前で膝をつく。

「も、申し訳ありません…」


『やはり私も動くべきか…?』


「い、いいえ‼K様の手をわずらわせるわけには…」


『そうか。なるべく早くしなさい。私の気の長さはわかっているな?』


「…迅速に片付けます…」


『ふ。間違っても君が片付けられるなよ?』

スピーカーからブツッと切られる音がした。