特別機関『GQ』!!

シュンは笑みを浮かべて私の背後に移動する。

振り返り、とっさに手をクロスさせてガードをしたが、私の体は床に足をつけたまま後退した。


「まあまあの反応ですかね。」


「どーも。」


「気が緩み過ぎです。」

シュンの声が後ろから聞こえたと思ったら、私の目の前には天井があった。

蹴られてここまで上がったのだ。


遅れて鈍い痛みが体中を駆け巡る。


「きっつ…」


「まだまだ。」

シュンは私の目の前に現れた。


「ここから勢いよく落ちてもらいますね。」


「ふ…ざけんな‼」

私は足のつま先をシュンの背中にかけて、思い切り体重をかけた。