特別機関『GQ』!!

弥生を一足先に中庭に向かわせる。


「心、どう?」

心は目を閉じて耳を澄ませた。


「………聞こえた。二階の右奥方向にいる。

…警察の動きが予想以上に早くて戸惑ってるみたいね。」


「そう。瑠都、無線つけた?」


「つけた。」


「純こそつけなさいよ。」

心はいつの間にかつけていた。

私もつけてから、さっき心に言われた場所に向かう。


ガガッと無線に音が入る。

『純、犯人移動しやがった!!』


「まぁ移動しない方がおかしいでしょ。

で、今はどこに?」


『……最悪よ、屋上からパラグライダー使うみたい。』

私は行き先を変えて、一気に階段を上る。


「はあっ!?瑠都!!」


『わかってるよ。今外にいるから。

鳥たち呼んで、パラグライダーを壊してもらう。』


「よろしく!!逃げられるのだけはやめてよ!!」

チラッと階段にあるプレートを見ると六階


ちょっとスピード落ちてるかなぁ?