「え……?」 顔を上げると、エンティの目の前には小さな雷の玉を持った弥生が立っていた。 「大丈夫、死にはしない。 ちょっと気絶するだけよ。」 そう言って、エンティの持つ義手に向かって玉を投げた。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 エンティが小さな痙攣を起こし、その場に倒れた。 「化学が自然に勝とうとするからこうなるのよ。」 弥生はエンティの脈を確認してからため息混じりにそう言った。 弥生は部屋の中にあった、檻を操作するスイッチを押し、私達を解放した。