「やっと大人しくなったか」
エンティは声を上げて笑い、
「…good-bye」
照準を定めた。
途端、どこからかキュルキュルキュル…という音が聞こえた。
かと思うと、銃を握っていたエンティの義手が壊れた。
何かが弥生の手元に飛んでいく。
「なっ!?」
「よかった…」
弥生の手にはネジがあった。
弥生はそれを見せながら
「このネジ、あなたの義手を構成していた物よ?」
にっこり笑った。
ネジが床に散らばる。
「何…で…」
弥生は再びにっこり笑って、静かに
「おあいにくさま。鉄だって……自然よ。」
そう告げた――。



