「水鉄砲ならぬ、酸鉄砲だ。 顔が焼ける痛さ…味わってみないか?」 「生憎…そんな趣味は無いの。」 弥生が冷や汗を浮かべながら笑う。 「弥生!!逃げて!!」 檻がガシャン!!と鳴りながら、私の行く手を阻む。 「嫌よ…あと少しで掴めそうなの…」 弥生は相変わらずエンティの義手に向かって手を伸ばす。 「はっ!!お前は何をしてるんだ?」 エンティがあざ笑う。 弥生は目を閉じて、集中し始めた。