「便利を求めるのは消費者だ。俺たちはその声に答えているだけ…」 「いいえ…!!自然を破壊しなければいけない便利しか開発できないなら、化学者なんていらない!!」 「……少し言葉を慎め、天道弥生」 空気が冷たくなった気がする。 エンティが棚の中から何かを取り出した。 「…避けろよ?」 美しい微笑みを浮かべながら、エンティはビンを投げた。 弥生が後ろに下がり直撃は免れたが、足元でビンが割れる。