ため息をついてゆっくりと教室に行くと、彼女はまだすごく押し殺すような声で泣いていた。 …あ、泣いてたんだっけ。 俺は、そんな姿さっきは緊張したが、今はなんだかなにも感じないし動揺もしない。 俺はそんなことを思うとなんだか嬉しかった。そして彼女の目の前に立った。 もう、俺なんか惹かそうとしたって、俺はしない。 「もう、お前とは遊ぶことなんてないから」 俺はにこっと少し微笑みながら、彼女の目の前で言う。それを終えると俺は何も言わずに彼女だけ 残して学校を出た。