思い出になる前に






「は?」

ちょっと睨むと
茜は少し慌てた。

「あくまで噂!ただ単に女子が苦手なんだと思うんだよね〜」



女子が苦手か……



「だから話し掛けられたっていうのはビックリな事なんだから!」



いつも思うけど
茜って情報通だなあ。



「久美も珍しいじゃん。無視しないなんて」

「ん、まあ」

「まあ、舟木先輩マジカッコイイからね〜あれで勉強できて運動できて優しければモテないはずないよ」

「へー」



普通にカッコイイ……
可愛いと思った。