思い出になる前に






4月下旬、徐々に暖かくなる毎日。

心地好い風に
先輩の広い背中に

少しドキドキしてた。





「気持ちいいでしょ?」

「はい」

「またよかったら送ってくよ」

「悪くないですか?」

「俺がそうしたいの」



先輩って女の子苦手なんだよね?
これってどうなのかな?



「…じゃあお願いします」