でも……。 好きな人がいなくてもうまくいかなかった隼人くんとの恋。 わたしのココロの中に響がいて、隼人くんのこと、好きになれる? 響の事、忘れられる……? もう一度なんて……うまくいく? その言葉が頭の中に浮かんだ瞬間。 わたしは隼人くんの胸を押しのけた。 「初音?」 「……ごめん……ムリだよ……」 もう一度なんてムリ。 やっぱり、わたしは響が好きで……忘れられない。 それが分かるから、隼人くんと付き合っても、結果は見えてる。